香水バーチャル世界旅行 ムエット6種感想
GW、明けましたね~。
みなさんはどのようにお過ごしだったのでしょうか。
今までにないおこもりGW(n回目)、根っからの内向的人間である私は
大変に心穏やかでありました。
旅行に行けとも言われない!(旅行は好きだけどこの時期は混んでるし高いし)
バーベキューにも海にも山にも行けと言われない!
そういう、GW=アクティブに外に行く という構図無く、インドア趣味に興じる、もしくは本当に何もせずぼーっとしたり寝たり。
これが私にとっての真にゴールデンなウィーク……
もちろん、アクティブな過ごし方をしたかった方も沢山いらっしゃるとも思うのですが、来年以降もこういうインドアGWも市民権を得るといいな~と心から願ってやみません。
さて、言うまでもないことですが、そんな私でも本来は外出したり友人と会ったりはしたかったのです。その為の服や化粧品、交際費にかけるはずだったお金や熱量はめでたく香水に行くこととなりました。
というかボトルでは買ってないので余裕でおつり来ました。コンタクトレンズという臨時出費が無かったら黒だったはず。悔やまれるがしゃーない
今回はそのうちの一つ、キレキレおこもり企画を現在進行形で無限に供給し続けてくださっているノーズショップの「香水バーチャル世界旅行」のムエットについての感想を述べていこうと思います~
各香水の紹介文はリンク先のものに準拠しております。
なお今回はまず紹介文を見ずに匂いを嗅いでみて、途中から文章を読むという順番でした。
- ZOOLOGIST ドードー(モーリシャス)
- NISHANE コロニゼ(トルコ)
- Ulrich Lang New York 17 ナンダンロード(中国)
- ANDREA MAACK デュアル(アイスランド)
- LABORATORIO OLFATTIVO コズメル(メキシコ)
- Regime des Fleurs シェルズ(アメリカ ハワイ)
ZOOLOGIST ドードー(モーリシャス)
まずは、モーリシャスは東アフリカ、インド洋に位置する島国へGO!ビーチ、ラグーン、サンゴ礁で知られています。
神はこの島をモデルに天国を創ったといいます。この夢のような楽園で、食べ物にも困らず、外敵にも襲われず、シダに囲まれた森の中で幾世代も安楽の時を重ねたドードーという鳥。いつしか羽が退化し、飛べない鳥となったドードーは、楽園への入植者による生態系の変化で、絶滅の道を辿ります。平和で夢のような時間と、少し悲しい物語。
NOTE:
トップ|シダ、ライム、ライチ、ラズベリー
ボディ|アンバーグリス、モミバルサム、ゼラニウム、ローズ
ベース|アンバー、フェザリームスク、オークモス、パチョリ、サンダルウッド
動物の名前。ズーロジスト自体が初めてということもあって新鮮。
よしこい!
強っ!なんかアフリカっぽいムワッとした感じ!(語彙力…)
私のムエットにたまたま沢山ついていただけかもしれないけどライオンキングのあの曲が頭に流れるくらいのインパクトあった。まあ私冒頭部分しか知らないんですけどね。
ちょっと時間が経つと、干し草っぽい香りとフルーツを数種類混ぜたような匂い。ミックスフルーツの匂いする。多分ライチとかラズベリーの部分。
一つ言えるのは根明な匂いだってこと。
そもそもモーリシャスって時点で根明か。
そうか。そうだよな。ドードーだもの。
あと動的。一番初めでも言ったけどめっちゃ躍動感ある。ただのフルーティじゃないぞ。ムスクでも入ってんのかな、そこはかとなく苦味?というかえぐみ?なにか引っかかる動物の匂い的な要素がある、教えて詳しいひと…(多分アンバー。試したことないけどズーロジスト全体に共通する部分があるとしたらこの部分だったりするのでしょうか…?)
NISHANE コロニゼ(トルコ)
お次はトルコ!ゲストの手のひらにコロンヤというレモン・コロンをバシャバシャとふりかけるトルコ伝統のおもてなし文化を体験しましょう。
おもてなしの一環としてトルコ社会に深く根付いたこの液体の正体は「コロンヤ」。その使い道はトルコ独特で、大切なお客様に飲み物やお菓子を出すのと同じ感覚で、コロンヤが手に振りかけられます。このほか蚊に刺された時や貧血で倒れた人への気付け効果にも大活躍のコロンヤは、はるかオスマントルコ帝国時代からトルコ人の生活の中で親しまれてきたそう。
NOTE:
トップ|レモン、グリーンティー、ジャスミン
ボディ|グレープフルーツ、スズラン
ベース|ベチバー、ネロリ、ムスク
トルコやしまあバラやろと思って嗅いだらレモンだった。
ただただふんわりした、ちょっとだけキュンとするもの。柑橘の柔らかい部分の匂いだった。皮の白い部分みたいな。苦味は無かった気がする。鋭くないけどレモンってありそうでなかったなぁ、と。
それでいて制汗剤感が全然無いのがびっくり。なんか、ひんやりした感じがあんまり無いからなのかね。
ロクシタンのシトラスヴァーベナをもう少し柔らかくしたの、みたいな印象。
全体的にヒロイン力強い。ポニーテールとシュシュの前奏のピアノみたいな。みんなが好きそうな感じ。
私の肌に乗せたら秒で飛びそうだけど。
Ulrich Lang New York 17 ナンダンロード(中国)
ところ変わって中国、上海へ。秋にキンモクセイの花が満開になる上海の光啓公園。満開のキンモクセイを鼻いっぱいに吸い込みます。鮮やかなオレンジの小花から放たれる目もくらむほどの強く甘い金木犀の芳香と目の前に広がる一面オレンジの光景。得も言われぬ陶酔感、夢中でオレンジを写真できりとります。
NOTE:
トップ|グリーンリーブス、シチリアレモン、ベルガモット
ボディ|オスマンサス、アイリス
ベース|シダーウッド、スエード、ムスク、アンブロックス
【第一印象】
※これだけは第一印象と二回目の印象が変わったので分けてお送りします
正直に言うと、最初はあまりよくわからなかった。
…なんだこれ?
…Regime des Fleursのキャクタイみたいなこもった匂いするな?なんかピンとこない。なんかむわっとする甘い匂い。ひとかぎだとよくわからんな。
説明書きによるとキンモクセイらしいけどキンモクセイってもっとずしっとしてる印象だった。なんか語弊あるかもしれないけどジャスミンみたいな甘さのイメージあった。多分セロファン開けたときのムワッがそれだったんだと思う。うーん。
という、個人的にはあまり解像度の高くない感想だった。
【二日目】
そこで改めて文章を読み嗅ぎなおしてみたところ
雨上がりのふくよかな花って感じの匂いがした。陽が射した、暖かい穏やかな空気。
これはスーッと静かに嗅いでみるべきだったのかな。ごめんね。
ストロングなドードーの次に繊細めなこっちを嗅いだのが原因なのかもなあ。
私がキンモクセイとは!と思っていた方面ではなかったけど、これはこれで良いと思う。
キンモクセイフリークの人の感想が聞きたい。
オレンジ色の花ってよりかは、水分を含んだ白い何かの花のイメージ。
ANDREA MAACK デュアル(アイスランド)
都会から大自然のアイスランドへ上陸!魅力は火山。壮麗な山脈、ドラマチックな溶岩台地、不思議なクレーターなど、アイスランド独特の地形の多くは島の火山活動によって生まれたもの。そして、地下深く眠るマグマがもたらす大地の恵みといえば、日本人には馴染みの深い、温泉です!
アイスランド高地の大自然のなかに出現する雄大なスパ・ラグーン(天然温泉)。鮮やかな自然の高揚感とシンクロし心躍る人々の開放感。大自然の中で温かいお湯に包まれるのは極上の温泉体験。温かく新鮮な温泉が肌をなでる快楽。はぁ〜いい湯だなぁ〜。NOTE:
トップ|ジンジャー、レモン
ボディ|シダーウッド
ベース|アンバー、ピンクペッパー
匂いを嗅いだ瞬間、頭の中に浮かんだ「快」の一文字と、水が弾けるようなイメージ。シトラスムスク、もとい石鹸みたいなのが奥のほうにあるのも憎めない。
え、なんかこれは純粋に良い匂い枠だなぁ。いくらでも嗅いでられそう。
ここで説明文を読んで、温泉なのねということにすごい納得。
しかも日本のじゃないってところがミソ。アイスランド行ったことないけど日本のブランドが「温泉」なんて名前の香水作ったら絶対ヒノキの香りになんべ?(偏見)
今回のデュアルはウッディモノではないです。あくまで「心地よい水」って感じ。
今回はどんな匂いかな!って注意深く嗅いだけど、そんなことしなくてもいつ嗅いでもいい匂いって思える、どんな気持ちにもケンカしなさそうな好青年。
LABORATORIO OLFATTIVO コズメル(メキシコ)
北欧から一気に南米へ。スキューバ ダイビングで有名なコズメルはカリブ海に浮かぶメキシコの島で、クルーズ船の人気の寄港地です。この島の大部分は開発されておらず、島内にさまざまなダイビングスポットがあり、海底に彫像が置かれた海底美術館なども楽しめます。
コズメル島をテーマにしたこの香りは島を舞台にしたひと夏の恋がテーマとなっています。燃えるような太陽に輝く瞳、男性の素肌とタバコの香り…
現地の人とあなたも恋に落ちるかも…
NOTE:
トップ|ベルガモット、ベトナムバジル、アロマ
ボディ|クラリセージ、インドヘンプ、ブロンドタバコ、アンバー
ベース|サンダルウッド、シダーウッド、お香、トンカ豆
えっちだ…(大声)
えっ
うわ えっ 肌………
うわ色っぺ………
ちょっと木の匂いもする…
遠くにミルキーな感じもする…
うわっ
ちょっとこれ
え…
やば…
肌やん…「自分のものじゃない人肌の匂い」ですやん…
同じ肌でも白粉とかライスとかの方面行くと女性の肌って感じするけどこれ男の人のそれですよね…しらんけど…(本当にすみません)(この匂いを嗅いで思い出すものが人生になくて本当にごめんなさい)(だからお前はいつまでたってもプルミエフィグエの女になれないんだ)
これはゼロ距離の他人の肌の匂いだ…
密…密です……密もいいところです………完全にプライベートの匂いですやん…………
けしからん………
ス スケベ…………………
朝に嗅いだらその日1日を無駄にしそう……………
以前コズメルがお気に入りですと教えてくださったフォロワーさんの言葉から、
麻薬の匂い、中毒性、セクシー…という私の人生とは程遠い「ヤバい匂い」として認識し、勝手にハードルを上げていたのですが、軽々超えてきてびっくりしました。
教えてくださった方、ありがとうございました。コズメル、ヤバい匂いですね。
ちなみに日を改めてムエットを嗅いだら、麻薬っぽい部分(?)とクリーミーな部分が強調されていてヤバさが増しているなあと思いました。
しかし純粋な疑問として男性がこの匂いを嗅いでも同じような感想になるのかなというのは気になるところですね。
Regime des Fleurs シェルズ(アメリカ ハワイ)
最終地はみんな大好きハワイ。世界一周の旅をプレイバックしながら、ゆったりした時間を過ごしましょう。美しいビーチでサンセットを待つ。波音を聞きながら、ゴロゴロとリラックス。海岸の美しい貝を思い出に持ち帰ります。
NOTE:
リヒムイ、リリコイ、チーク材の樹脂、マカダミアシード、サンダルウッド、バニラオレオレジン
ハワイなの?マリン調かな?と思ったら、期待を裏切らないマリンだった。
潮騒が聞こえる気がする。
ハワイっていうのだけですごいバカンスでトロピカルなのかもって勝手に思っちゃったけど、どちらかというと人気のない知る人ぞ知るプライベートビーチ。
潮の感じはしっかりあるんだけど、なんとも繊細でいわゆるマリン調とは一線を画す感じがある。本当に自然界にありそう。さすがRegime des Fleurs…繊細…
白いワンピースに素足で波打ち際を歩いていて、透き通った水が泡立って押し寄せてきて、また引いて行って…砂がまとわりつくのも嫌じゃなくて…。
デュアルにも通じる、体に染み入るような「快」の感覚。
ムエットを試してから少し日をまたいでの更新になりましたが、このような素晴らしい企画を毎度打ち出してくれるノーズショップには本当に頭が上がりませんね。
というか、本当に家にこもるのと相性が良いんだなぁという驚きですよね。
こうして普段試さないような・試せないような香水に触れられることで、香水の中にもいろいろな方向での「好き」、そして「快」の感覚があるのだと知ることができます。
今回もお読みいただきありがとうございました!